
オルカンとS&P500って結局どっちがいいの?どっちも人気だから両方持つのもあり?
全世界株式(通称:オルカン)とS&P500。
これらはインデックス投資で代表的なファンドです。世間ではどちらに投資すべきか、両持ちはありか、の論争が繰り広げられています。
どちらも長期的に見て安定した成長を期待できるファンドですが、これらの強み・弱みは違います。
今回はそれぞれのファンドの特徴を解説!
オルカンとS&P500を理解した上で、どの投資スタイルが最適かについて考えてみましょう。
この記事を読むと
がわかります!

なぜ良いファンドなのかよくわからないけど、おすすめされるから買っとこう・・
という方も、今後は「理解した上で自分の意思で買ってる」と自信が持てると思います。

それでは早速いってみよう!
オルカンとS&P500の比較
以下はオルカンとS&P500の大きな特徴です。
– | オルカン | S&P500 |
---|---|---|
投資先 | 【先進国 90%】 アメリカ 63.8% 日本 5.5% イギリス 3.4% フランス 2.8% カナダ 2.8% その他 11.7% 【新興国. 10%】 中国 2.5% インド 1.8% 台湾 1.8% その他 3.9% | アメリカ 100% |
手数料 | 0.05775% | 0.09372% |
過去20年の利回り | 約9.52% | 約11.03% |

オルカンはとにかく投資先の分散がすごいね〜!

S&P500はアメリカのみだけど、利回りはS&P500の方が高いんだね。
オルカンの特徴
【強み1】 とにかく分散!
まず、オルカンの強みはなんといってもその分散力でしょう!

出所:三菱UFJアセットマネジメント作成の交付目論見書より引用
こちらのグラフの通り、国別構成比率はアメリカが約60%と割合は大きいですが、他の先進国から新興国まで幅広い地域に投資できます。
投資先の分散=リスクの分散
オルカンの銘柄数はなんと約3,000社。
世界の株式市場の約85%をカバーできると言われています!

リスク分散は申し分ないね!
【強み2】 成長ポテンシャル
アメリカや日本、ヨーロッパの先進国に投資しながら、新興国の成長にも投資できるのもオルカンの大きな魅力の1つ。
アジアやアフリカなどの新興国では今も人口は増えていて、将来的な成長が期待されています。
先進国の安定性も得つつ、同時に新興国の成長性にも投資できるため、
「将来的なリターンの増加は期待できるかも!」
といったポテンシャルを秘めています。
【強み3】 安定性
アメリカへの投資は60%と、割合としては大きいですが、アメリカ経済が低迷に陥った場合でも、アメリカ以外の国の株価上昇が期待できます。
・どこかの国が不況になったら?
→他国の経済成長で支える
・新興国の成長リスクは?
→先進国の安定した経済基盤で支える
世界中に広く分散してるからこそ、国同士のリスクを補完でき、経済状況に左右されにくい、安定した運用を期待できます!
オルカンの弱み
盤石に見えるオルカンですが、以下のような弱みが挙げられます。
分散といえど、約60%はアメリカ頼みです。
アメリカの景気が悪くなればリターンも大幅に下がるので、アメリカ経済の影響は強く受けてしまいます。
また、新興国市場は発展途上にあるためリスクが高く、経済成長が不安定です。
新興国の経済不振がリターンを抑える要因となり、S&P500に100%投資した場合と比べて、リターンが低くなる傾向があります。

リターンより安定性を重視したい人向けのファンドだね。
S&P500の特徴
【強み1】一国投資でも世界からの利益が見込める
S&P500はアメリカ投資100%なので、偏って見えるかもしれません。
しかし、イノベーションが活発なアメリカには、世界を代表するグローバル企業が多く含まれるので、世界市場からの利益も見込めます!
例えば、AppleやMicrosoft、Googleなどの企業は、売上の大半をアメリカ国外から得ています。つまり、アメリカ企業に投資することで、実質的には世界中の経済成長を取り込むことが可能です。

アメリカの安定性は他の市場と比較しても非常に高いよ!
【強み2】 長期的に安定した高リターン
アメリカ経済は過去数十年にわたり堅実に成長しており、S&P500もその恩恵を受けて高いリターンを実現しています。
こちらはS&P500の過去20年間の値動きです。


右肩上がりだね!
また、以下はオルカンとS&P500の比較チャートです。(緑:S&P500、青:オルカン)

オルカンの約60%はアメリカが占めているため、この2つは似た値動きをする傾向があります。(投資先の重複も多い)
リターンを重視したい方には、アメリカ経済の恩恵をダイレクトに受けられるS&P500は魅力的と言えるでしょう!
【強み3】厳正な選定による信頼感
S&P500は以下のような厳しい基準で審査を行なっております。
このような基準をクリアした500社で構成されているため、名実ともに「アメリカ経済を代表する優良企業」としての信頼性は高いです。
これらの基準は定期的に見直され、企業の業績悪化や基準不達が確認されると、速やかに入れ替えが行われます。そのため、時代の変化に対応した「最良の企業リスト」を提供し続けています。

オルカンよりも審査は厳しい!
S&P500の弱み
多くの人が抱くS&P500の懸念点は「アメリカ経済への依存」だと思います。
過去数十年と好調なS&P500ですが、今後アメリカ経済の不況や景気後退が起こった場合、直に株価に影響するためリスクは避けられないでしょう。
「歴史的にどの国でも栄枯盛衰がある」
というのを念頭に置きながら、長い目で見た運用を心がけたいですね。
とはいえ、上記で示したようにS&P500とオルカンの値動きはとても似ています。
60%をアメリカに依存している間は、アメリカ経済が低迷するときはオルカンも一緒に低迷するのは意識しておきたいところ。
おすすめの投資先一例
上記の各特徴をもとに投資先の一例をご紹介します。なお、リスクは分散効果・依存度・信用度を元に考えることができます。
リスク | 投資先 |
高+ | S&P500+新興国 |
高 | S&P500 |
中+ | S&P500+日本などの先進国 |
中 | オルカン+新興国 |
低+ | オルカン |
低 | オルカン+日本などの先進国 |
多くの地域へ分散し、一国への依存度を減らすと、リスクを下げることができます。
一方、新興国のように経済が不安定など、「信用度が低いファンド」への投資はリスクを増やすことに繋がります。
また各ファンドへの投資割合でもリスクは大きく変わってくるでしょう。
投資手法は十人十色で「これが正解!」というものはありません。自分が心地いい投資先を選んでみてください!

筆者はS&P500に100%投資してたけど、日本に期待したいから、
S&P500と日本を7:3の割合で購入してるよ♪
自分のリスク許容度を知る
ファンドを選ぶ際に意識したいのは、リスク許容度です。
リスク許容度は個人の経済状況や生活環境によって異なります。以下は年齢、家族構成別の一例です。こちらを参考にご自身のリスク許容度はどれくらいか、考えてみましょう。
【年齢、家族構成別のリスク許容度の例】
・若い単身者:高
・既婚者、子なし:中〜高
・既婚者、子あり:低〜中
・高齢者:低
さらに貯金額や職業などで許容度は変動します。

30代既婚の子持ちだけど、共働きだし貯金もそれなりにあるし、子どももまだお金かからないから、中+〜高ってとこかな。
皆さんのリスク許容度はいかがでしょうか。ご家族と話し合ってみるのもいいですね!
なお、基本的に投資の世界では、
リスクとリターンは比例
します。リスク許容度が低い人が高いリターンを求める投資スタイルはとても危険です。
リスク許容度に見合ったファンドを選びましょう。
オルカンとS&P500の両持ちはあり?

オルカンとS&P500の組み合わせはどうなの?
と疑問に思った方もいるかもしれません。世間では「両持ちはありか」論争は長く繰り広げられていますが、筆者の答えは
両持ちはなし
です。理由は「それぞれの強みを中途半端にしてしまう」から。
以下はオルカンとS&P500の比較チャートです。(緑:S&P500、青:オルカン)

先述のように両者は似た値動きをするので、両持ちした場合、このチャートの真ん中を推移することになります。
ともに両者のメリットを薄めてしまうため、結果、中途半端な投資となってしまいます。
これが筆者が両持ちをおすすめしない理由です。
しかし先述のように投資手法に正解はありません。

どっちがいいか決められないから、一旦両方投資してみよう。
というのも十分ありです。大事なのは「自分の考えを持って、まずは投資を始めること」です。
まとめ
オルカンとS&P500は長期投資に適した代表的なファンドですが、それぞれに強みと弱みを持ちます。
オルカン:
・先進国から新興国まで幅広い地域への分散投資。
・リスクを抑え、安定した運用を目指したい人向け。
S&P500:
・厳しい審査を勝ち抜いたアメリカの代表企業たちに投資。
・アメリカ経済の恩恵を最大限受けたい人におすすめ。
それぞれの特徴と自身のリスク許容度を元に、自分が納得できる投資先を選びましょう。

まずは始めてみよう!
投資の一助になれば幸いです。ではまた!